歩きスマホの事故が急増した理由を社会的背景から考察した

※当サイトは、広告主から支払われる広告収入を収入源として運営を行っています。
※当サイトの記事では、商品・サービスの紹介にアマゾンなどのアフィリエイト広告を利用しています。
※記事で紹介した商品・サービスを購入すると、広告主から当サイトに報酬が支払われることがあります。
詳細は当ブログのプライバシーポリシーをご覧ください。

Pocket

たっきー
最近電車に乗るときに「歩きながらのスマートフォンのご利用はおやめください」ってよく聞くよね。
ユキ
マナーアップのポスターとかも出るようになったね。

毎日多くの方が行き違う公共の場でスマートフォンに目を奪われながら歩き続けるのは危険な行為です。自分だけではなく、他の誰かにも危害を加えてしまうなんてこともリスクとしてあります。

しかし、歩きながらの携帯電話の使用は現在に急激に増えてきたことではありません。ではなぜこのように毎日注意喚起されるほどにまでなってしまったのでしょうか?考察していきます。

この記事では
歩きスマホの現状と危険性についてお伝えします。
歩きながらスマホを見てしまう方にはこれを機にやめましょう。




1.歩きスマホの現状

歩きスマホについて、過去の事件などの事例を含めて見ていきましょう。
2015年10月30日朝、JR町田駅(東京)で出勤途中の30歳代の男性がスマートフォン(以下スマホ)を見ながら階段を上がっていたところ、40歳代の男と肩がぶつかり「歩きながらスマホをいじっているんじゃない!」などと注意を受けたことから口論になるトラブルが起きました。

その後、30歳代の男性は40歳代の男にホームから突き落とされ、線路に転落、自力ではい上がってなんとか無事だったが、40歳代の男は町田署に殺人未遂の疑いで逮捕されました。

これ以外にも「駅構内でスマホを操作中に歩行者とぶつかり、自分が転んで頭と腰にけがを負った」「駅のホームで携帯電話を見ながら歩行中、誤って線路に転落してけがをした」など「歩きスマホ」を巡るトラブルがここ数年相次いでいます。

また死亡事故も発生しています。2018年7月JR東静岡駅で中学3年の男子生徒(14)が電車とホームの間に挟まれ死亡する事故があり、男子生徒は当時スマートフォンに気を取られ、ホームから足を踏み外していたことが後日、捜査関係者への取材で発覚。

静岡県警は、歩きスマホが原因で事故が起きたと断定しました。

事実苦情・意見は2014年度で約100件、2年間で約10倍にもなっており(JR東日本発表)、東京消防庁管内でも「歩きスマホ」に関連した救急搬送人員は増加傾向を見せているようです。

ユキ
駅のホームや階段、道路などを歩きながらスマートフォンの操作に夢中になってしまい、周囲に迷惑をかけているケースが少なくない。
命に関わるような大きな事件になることもあるので、一人ひとりの意識行動が発生防止に大切なのです。

2.事故の原因を聞くといたってシンプル

事故発生時のスマホの動作については、”操作しながら”が最も多く、画面を見ながら、通話しながらなどその操作に気を取られているときに発生しているのです。特にスマホの画面を操作・閲覧していると周囲への注意が希薄になり、不測の事故を起こしやすくなるのです。

事故内容においても、
・ぶつかる
・ころぶ
・落ちる
が「歩きスマホ」に関連する事故の3大形態となっており、周囲が見えていないことが伺えます。

しかし、ガラパゴス携帯の時代から歩きながらの携帯電話の使用はよくありました。事実、過去に遡って見てもそのような事件などが報道されていることもありました。

では、なぜ今になってこんなにも注意喚起の度合いに変化が出てきたのでしょうか?




3.圧倒的な普及率とノールックで入力できないスマホ

なぜこんなにも大きく”歩きスマホ”が問題視されるようになったかというと、携帯電話の圧倒的な普及率があります。

平成元年0.3%の普及率だった携帯電話はこの26年で104.5%にまで膨れ上がりました。

人によっては2台持ちするなど、今やスマホは日常生活の中でなくてはならない存在になっているのです。

そのために多くの人が公共の場でスマホを操作しているのが普通になったことにより、下を向きながら視界が不十分にもかかわらず歩くことに危機感を持つことが少なくなり、それが事故増加の原因となったとみられます。

さらにガラパゴス携帯と比べ、入力するためのボタンがスマホにはありません。

メールの入力一つにしても画面に表示されるプッシュ感のないキーを押して入力しなければならない、この機能がスマホとしてとても便利ではあるが、それ故に画面から目を離すという作業を許さなくなったのです。

良いことではないため、ほめられたものではないがガラパゴス携帯ではノールックでメールを打つなどというブラインドタッチをすることができたため入力した内容の確認さえできれば、歩きながらでも入力ができました。

さらに、時々内容に誤字脱字がないか確認できれば歩きながらでも安全を保ちながら携帯電話の操作をすることも事実可能ではありました。そのために今までほど事故が少なかったという見方もできるのではないでしょうか。

4.若い世代は時間軸に生きる

歩きスマホの事故を年齢層別に分けるとやはり10-30代までが他の年代と比べて圧倒的に多い結果となっています。

これらの年齢層はスマホなど情報機器への依存度が高く、歩きながらメール、LINEの送受信をしたり、日常生活の中で電車の時刻表や地図、ニュースなどを検索したりする癖が付いています。

若い世代は、時間軸で生きているため、いかに最新情報を最速で集めるかを重要視している傾向が高いです。そのため、移動などの限られた短時間の中においても自身の好奇心や欲求を満たすためにスマホから目が離せなくなるのが歩きスマホをやめられない理由と推測できます。

さらに集団的心理状態も味方し、「あの人もやっているから自分もやっても大丈夫だろう」という考えから自分勝手な行動に出てしまう人も少なくありません。

移動時間も無駄にしたくないという考えでやっている割には、ゲームや趣味のサイトを見るような一般的に無益なことをしている姿も見受けられるため、歩きスマホはしない方がいいと思います。

5.まとめ

歩きスマホの背景には、多くの人が安易に携帯電話を所有できるようになったことと、企業努力による性能の向上により画面から目を離せなくしてしまったこと、さらに社会情勢の変化が原因としてありました。

若者の歩きスマホに関わるニュースが多いものの、中堅ベテラン層でもしている人は少なくないのでぜひこれを機に意識して欲しいと思います。

ユキ
誰かを傷つけてからでは遅いのです。

これは原因の氷山の一角でしかないだろうが、周りに迷惑をかけないマナーを守った公共の場での自らのあり方を考えて行動するよう意識していきたいですね。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です