就職活動とは、学校でサイトに登録案内されて興味のある企業にエントリーをして面接に受け、
最後に内定を勝ちとるもの。
このようなイメージを抱いている方が多いのではないでしょうか。筆者もその一人でした。
しかし、実際に自分の希望の会社にリクルートされる人たちの就活への考え方は少し違うようです。
そこで南哲也さんへのインタビュー第3話として
外資系生命保険会社 ファイナンシャルプランナー
現職に就く前は、高円寺(東京都杉並区)にて9年間にわたりたこ焼き屋さんを経営。
” For You “の精神で常にお客さまのことを第一に考えて商品をつくり、もてなす姿勢が評価され行列の絶えない伝説的な名店となる。2013年、そのスタンスを買われ外資系生命保険会社の幹部からスカウトを受け、現職に転向。
業界は変わっても” For You “の精神を貫き、入社初年度から数々の記録を樹立。世界的なレベルから見ても驚異的な記録を打ち立て、トップセールスパーソンとなる。「夢を描き、その実現を引き寄せる」普遍的な在り方の体現者として、日本全国から請われ、熱く語り歩いている。
メディア出演:
ひっぱりだこさん、9年間、ありがとうございました!
大手外資系生命保険会社で5年ぶりにルーキー全国記録を塗り替えたスゴい人!
自分の絶対的な答えを求めて旅へ出る
自分にとって何が向いていて、何をしているときが最も輝いているのかということを大学を卒業すると同時に回答することができなかったんです。
なのでそれを見つけるために旅に出たんですね。
僕はベビーブームの1971年生まれで、大学行くのもわけわからない倍率でした。
血迷って四浪して卒業する時にはとんでもない就職氷河期がきていて…
入る時に倍率が高くて卒業する時も氷河期…
入り口も出口もまさに地獄、そんな状態でも「うちに来てくれ」と言ってもらえた会社があったのはありがたかったんですけど全て断って、旅に出ました。
自らの信念と社会を見てたどり着いた就職活動の定義
僕が思う真の就職活動とは、
自分にとって何をやっているときが最も輝いていて、
何をやっているときが自分に向いているのかというのを自分自身に問いかけることなのです。
それが明確に回答することができるようになって、次に
「じゃあ自分らしくできること」
「自分が輝いていられるその場所はどこかな」
というのが就職活動になければならないのに、それをどっかに置き忘れて、まず入れてくれる程から始まるんです。
だから全く意味がないです。
その就活をするとどうなるかというと、内定はとれるんですけど、入った後にやる気がなくなるんです。
なぜなら、もともと自分がやりたいことじゃなかったんだから。入れてもらえることから先に考え始めちゃうと現実に直面したときに辞めたくなってしまうのです。
まずは自分がやりたいことを探して、そのやりたいことを実現できる可能性がより高い会社がここだから、それ以外入らないよと言えないといけない。
内定もらえなかったら来年も受けるよという気持ちを持って自分と向き合う、それが就職活動なんです。
なんでもかんでも数撃ちゃ当たる攻撃であたったところを引くのは就職活動の本質からいうと論外です。
僕の中では就職活動って、自分が自分らしく生きれることって何と問うことで自分がどういう人なのかわからないと、どうやって自分を面接官に売ったらいいかなんてわからないんじゃないですかね?
就活のスタートは自分の軸探しから
親友とか
親とか
先生とか
自分がどういうタイプに写っているのか、どういう時に多くの人が自分を輝いているって見てくれているのかを明確にするところから始めましょう。
わかりやすく言うと、僕が事務やったら5分で死んでしまうと思いますよ。(会場大笑い)
だって向いていないから。同じ作業をやったり、計算なども向いていないです。
得意なことは得意な人に任せるっていうのが大事なんですよ。
ただ、その人が不得意なことで自分が得意なことは全力でサポートしたほうが良いです。それはなぜかと言ったら、自分が自分の力を発揮できることが、より多くの人を感謝させる可能性が高いからです。
だから人は助け合って生きていけば良いんじゃないかなと思うんです。
就職活動でいうとまず自分を問いただして、みつけていくその作業のひとつとして、いろんな仕事をしたほうが良いですよ。
2個や3個のバイトじゃなくて…
僕は何十個もバイトしてきたんです。
恐ろしい数のバイトをしてくると、自然と得意不得意がわかってくるんですよ。
だんだんと「この仕事だったら楽しいなぁ」とか「向いているなぁ」と感じるようになるんです。
「こういうことをやっていると多くの人が感謝してくれるなぁ」と。
それで行き着いた仕事が今の僕のこの仕事なんです。就職する人たちに何か届けるんだったら、一番言いたいのは、
”まず自分が何者かを知れ”
それがわからないんだったら
”周りの最も自分のことを知っている人に聞け”
周りの意見は一意見だから、鵜呑みにする必要もないけど、言った意見に対して自分が共感する部分もあるかもしれない。
聞いたことで自分がもっと頑張ろうって思うこともあるかも知れないし、その周りの人の意見を刺激として受け入れて、本当に自分がやりたいことや自分がやっていることが誇れる仕事を探すのが就職活動なんだと思います。
ただどっかの会社にいれてもらうことではないのです。
やりたい仕事があったら現場に足を運ぶ
そして「ガイダンス受けてるんです」とか言われると、「そういうのは就職活動って言わないぞ」と言ってましたね。
具体的にはこんな感じです。
「お前何になりたいの?」
「消防士になりたいです」
「消防士になるために、なにやってんの?」
「試験勉強してます」
「それも大事だけど、俺がもし消防士を目指していたとしたら、消防体験センターとかに毎日行くよ。俺は消防士になるために生まれてきました。今のうちから消防訓練をやるんで毎日来ます。」というやりとりを、次の日も同じようにいろんなところに毎日行ってたらどうなると思いますか?
「そろそろアイツ来るぞ」と働いている人たちに噂されるようになるんです。(会場大笑い)
消防体験センターで働いている人ってどういう人か知ってますか?
ほとんどの方がおじいちゃんだけど、東京消防庁のお偉いさんで現場を引退した方などで構成されていることが多いです。
例えば、一生懸命訓練に行って、名前を覚えてもらって、その人から推薦貰えばいいじゃないかと。これも就職活動ですよ。
1年以上訓練に行ってれば、面接会場で席に座っている段階で面接官に覚えられているので、絶対合格します。
その話をして実際に消防士に合格したやつがいます。一生懸命勉強するのも大事なんだけど、もっとアクション起こしたほうが良いですね。
またある時、銀行マンになりたいやつがいたんです。
そのために何やってるの?って聞いたら、「勉強してます」って「またかよ」って思いました。(笑)
「勉強も重要だけどさ、もっとやるべきことあるんじゃない?俺がもし銀行マンになりたかったら、〇〇銀行回るよ。銀行行って支店長呼んでくれよ。俺は〇〇銀行に入るために生まれてきたんだ。だから、〇〇銀行に絶対に入りたいんで、〇〇銀行がどういう業務をやっていて、どういうことに注力している会社なのか、会社の説明をしてもらいたく来ました。僕〇〇大学の大学生です。これから試験受けて絶対〇〇銀行に入りたいんです。」と言えば?って言ったんです。
「支店長、もしくは担当者がしゃべってくれるのか、帰れって言われるのかはわからないけど、中野店、高円寺店、立川店、山手線沿線でぐるぐるまわってみたら、途中から支店長会議でおまえは有名人になる。”そろそろそっちくるよ。”ってね。そしたら絶対合格するよ。それが就職活動だよ。」と伝えました。
なんとなく内定くれるところを探してたらまず入れない。何が向いているのかだけじゃなく、そこから先は熱意です。
そこまで想いがあっても合格できなかったとしたら、その会社に入ってやる必要はないよ。
それが就職活動だよと学生には伝えていました。
そんなことをたこ焼き屋さんで買いに来る大学生にやっていたら、めちゃめちゃ大学生が来るようになって、「あそこのたこ焼き屋さん言ってみな。絶対就職できるようになるよ。どうしたら就職できるようになるか教えてくれるから。とにかく話長いから尺とっていけ。」みたいになって、活気立ってましたね。
それを毎日饒舌に楽しそうに喋ってたんですよ。
それがね、僕がたこ焼き屋さんから生命保険の仕事に移って幅が広くなったというように感じるのです。
こういうことをやったほうが良いよ。
こういう事やっといたほうがあなたの未来が良くなるよ。
と伝えて「ありがとう」と言われて帰ってくるのが今の仕事なんです。
その人が求めていないことをやる必要まったくない。
ただ、自分が持っていてその人が知らない情報を届けてあげると、「ありがとう」としか言われないんですよ。
そのことを聞いたら「得したい」と思って行動するじゃないですか。
それがまた「こういうこと覚えたんだけど」と他の話に繋がればコミュニケーションもとれていいと思うんです。
まとめ
学校では教えてもらえない真の就職活動の方法について南さんに教えていただきました。
本気でその仕事をしたい人にとってこの情報はとても有益だと思います。
その仕事をしたい自分が今できることはなんなのか。
それを日々突き詰めていき、描く自分の理想像に近づいていきましょう!
南さんへの取材記事