オーディション・就活・入学試験時の面接にもよく出てくる「自己PR」。
そもそも、自己PRとは何なのか?面接官側はどのようないうことを求めているのか。むしろ、どういう自己PRをしたら合格・内定がもらえるかを知りたい。
まずは、「自己PR」の意味を知り、理解した上で面接当日を迎えられるように準備をしましょう。
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1 自己PRとは?
そもそも自己PRとはどういうものなのか。履歴書だけでは足りない部分を補う自己PRの意味と特徴をお話しします!
1−1.「相手にどう思わせるか」までが鍵!自己PRはどういうもの?
自己PRとは、成功体験などの自身の強みを伝えることです。自己紹介とは、初対面の人に紹介をする自分の概要(プロフィール)つまり挨拶のようなものです。
自己PRとは、自分がどういう人間なのかを紹介する「自己紹介」ではありません。面接官に対して、自分の「長所」や「特徴」をアピールすることです。
そして、自分自身の長所や特徴をしっかり伝えた上で、相手に知ってもらうことが、「自己紹介」との大きな違いになります。
1−2. 自己PRする場面とは?書面と口頭の違い
自己PRをする場面は大きく分けて二つに分かれます。一つは、エントリーシートや履歴書・自己PR文などの書面上。もう一つは、面接・オーディション時の口頭となります。
書面上の場合、エントリーシートや履歴書の他に自己PR文章だけ別に提出をするケースがあります。エントリーシートや履歴書では、記入欄が小さいこともあり、文字数が制限されています。自己PR文の場合でも、字数制限が設けられていることがほとんどです。
口頭となると、「何分で発表してください」と面接官からアナウンスがありますが、だいたい1分程度で話せるくらいにまとめておきましょう。字数としては、書面でも口頭でも350〜400文字程度を目安にすると良いでしょう。※自己PR文章の場合は、指定された字数に従って書きましょう。
ボイスレコーダーを活用して発表の練習をすることも有効です。
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筆者が実際に使用しているボイスレコーダーはパナソニックです。ボリュームを拾える範囲を設定することもできるので、会議など入社後にも活用することができます。
「私は小さい頃はこういう人で…、今はこういう感じで…、それから…、こんなことができて…。」など、長々と話すのも大変で、聞いてる方も窮屈に感じてしまいます。はっきりと伝えることができる、ということが大前提です。
2. 相手に合わせるな!陥りやすい自己PRの間違え
では、自己PRの文章を考えよう!とペンを走らせる前に、重要なことがあります。自己PRは「相手にどう好かれるか」よりも、「自分を知ってもらい、相手に理解してもらう」ということです。
これを間違えると、「自信満々に自己PRできたのに、落とされてしまった」というありがちなことは少なくなります。
一番良くある自己PRを作る上での間違いが、「企業理念に似ているエピソードから自己PRをする」「面接官の好きそうな人物像をPRすれば、採用される」という考えです。
このような考え方は、相手に好かれたいという気持ちが浮き彫りになり、良い自己PRができない事で、良い印象ではなくなってしまいます。「相手にどう好かれるか」よりも、「自分を知ってもらい、相手に理解をしてもらう」ということが重要になります。
3. どのような人間で企業にどう貢献できるかをPRする!
「自分を知ってもらい、相手に理解してもらう」ことが重要になってきますが、それでも相手には好印象を抱いてもらいたい・好かれたいという心理が働いてしまいがちです。
実は、就活サイトマイナビが作成した、企業新卒採用予定調査に「それぞれの選考段階で最も重視するもの」というデータがあります。
初期段階の面接時に面接官が見ていることは
自社に合うかどうかの価値観…30%
自社や業界への興味…36%
学生の潜在的な能力…25%
だそうです。
つまり、一般的に見られている「この会社に合う人柄かどうか、一緒に働ける人材か」という項目と同じくらい、「実行力や創造力・発信力」や「志望動機や入社意欲の高さ・仕事に対する理解度」が学生にあるかどうかを企業側は見ているのです。
一概に「この会社に私は合っています!」ということは求められておらず、「自分は業界に興味があり、こんなことができます!」ということを伝えた方がより効果的に響くようです。
4. 自己PRの作り方・まとめ方
これまでは、自己PRを考える上でのポイントをいくつかあげました。実際に実例を参考に、自己PRの作り方やまとめ方を見ていきましょう。
4−1. 実例
私は、人とコミュニケーションをとり、解決策を提案することが得意です。 私が所属していたバレーボール部は、全国大会ベスト4という成績でした。全国大会で優勝するという目標を達成するためには「よりチーム全体が一丸となること」が必要になると考えました。 私は、上級生と下級生との意思疎通ができていないことや集団になると意見を発言できない雰囲気が原因だと考え、チームの中でもっとコミュニケーションをすることが必要だと思いました。そして、お互いの考えていることを伝えるための話し合いをすることを提案しました。ただ単純に話し合いをするだけではうまくいかないと考え、具体的に、部員と二人きりで食事に行き、世間話などを通じて各部員の性格や考え方を把握に務めました。 その結果、上級生と下級生のお互いの考えや意志を理解することができました。その後、練習中のコミュニケーションがとりやすくなり、コンビネーションが良くなりました。大会結果としては、全国大会ベスト4で引退しましたが、チームのコミュニケーションが良くなり、チーム全体が一丸となることができました。 このことから、私は人とコミュニケーションをとり、各々の考えを聞き、解決策を提案する能力を生かしていきます。
4−2. ここだけ抑えればOK!自己PRを書く上での3ポイント
この例文でのポイントは、
・流れ(結論・理由・エピソード・結論)に沿っている
・自分がやっていたエピソードから自らがどう行動したかを伝える
・その過去を得て、自分がどういう人間かということを伝える
ということだけです。
1.自分がどういう人間か
2.なぜそう思ったのか
3.どんな過去があったのか
4.もう一度どういう人間か
という順番で伝えることで、簡潔かつしっかりした内容を伝えることができます。
5. まとめ
ここまででお伝えしてきたように、自己PRは単なる「自己紹介」ではありません。自分がどういう人間か・自分の強みと人間性を、相手に理解してもらえるように伝えることです。
相手に好かれるためのPRではないということを念頭に置き、自信を持って自己PRできるように取り組んでいきましょう!