「この人できる人だなー」
同世代から見てこのような評価をされている人は、アウトプットが得意という特徴を持っていることが多くあります。
自身の記憶能力や学びを外に出すことで周りの信頼を勝ち取っているのですね。
自分もあんな風になりたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで
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1.アウトプットとは?
アウトプットとは、話す・書く・行動するなど、脳内のことを外へ出力することをいいます。
私たちは学習、つまり学びインプットした内容を脳内の海馬というところへ収納し、2~4週間程度保存をするように脳の構造が整えられています。
海馬に保管されている中で、話したり書いたりすることで使用された情報は長期記憶を専門にする側頭葉と言うところへ格納し、長期記憶をするようにプログラミングされているのです。
つまり、インプットして学んだことを脳内から抹消される前にアウトプットをすることで脳への定着を促し、その記憶を使い続けることが大切なのです。
よく、たくさんインプットをして学んだ気になっている人がいますが、それだけでは脳内には定着しません。
最も役に立たない学びは、インプットだけを行い、わかったつもりになったけどその知識を他に使わないことです。
これは、1ヶ月もしないうちにどんどん忘れていき、ついには時間の無駄となってしまうのです。
自らの時間を投資したにも関わらず無駄にしないためにも、定期的なアウトプットは絶対条件なのです。
2.インプットとアウトプットの黄金比と高効率な方法とは
自身の学びへと定着させるために必要なインプットとアウトプットの割合は、3:7です。
アウトプットを効果的に行うためには、それなりにインプットをする必要があり、そのインプットのやり方にもこだわることでこの黄金比が成り立つのです。
具体的には、自身に学びたいことについて質問をし、学ぶ目的を事前に意識させることで、必死に探す能力を引き出し、その力を発揮させた上で、学ぶことが効果的なのです。
正しく身に付く学習の方向性は”広げる”と”深める”の2つしかありません。
特に好きなものを学ぶ時には、常に”広げたい”のか”深めたい”のかを意識してインプットすると整理された状態で頭の中に入ってくるので、アウトプットする際にも整理しやすいのです。
ぜひ今あなたが学びたいものがあるとしたら、以下のことについて考えてみてください。
2)その学びは誰を喜ばせることができるのか
3)なぜそれを学びたいと思ったのか
4)実際に学んだことをアウトプットする機会はあるのか
5)その学びには楽しさがあるか
各項目について答えが出せたらその目的を常に意識しながら学び、向き合ってみましょう。
3.アウトプットで現実が変わる6つのメリット
アウトプットについてわかったところで、ここからはアウトプットをすることで具体的にどのような変化を得ることができるのか、メリットを6つお伝えします。
3−1.自身のアウトプットにより内容が記憶に残る
第1章でもお伝えしましたが、アウトプットを積極的に行うことで、記憶にその内容が残る効果があります。
私たちは五感を活用して捉えたことを記憶する性質があります。
例えば、始めていったオーケストラの演奏曲の順番、野球観戦にいき外野スタンドで歌った応援歌、初恋の相手の名前など、その時のシチュエーションや気持ちなどとリンクして記憶に残すのです。
アウトプットも実際に目で見たものを頭の中で整理して口や身なり手振りで示し出し、その内容を自分の耳で聞くため、内容を五感を使って表現し、記憶に残りやすいのです。
3−2.責任を負うことで行動が変わる
アウトプットした内容に関しては責任を負わなければなりません。
なぜならその内容に責任を持てない人は自ずと信頼が失われ、仕事や対人関係で問題を抱えるようになるからです。
例えば、健康管理のために早く起きてウォーキングをするというアウトプットをしたならば、それを実行できなければ約束したことを守れない人という烙印を押されるのが嫌なために、宣言を実行するという行動変容が起こります。
また、もしあなたが社内や学内で、SNSの運用とこれからの社会に広がる可能性についてプレゼンしたとしたら、それを聞いた人はあなたのことを社内や学内でその内容に関するプロフェショナルと認識します。
そのため、問い合わせが増えたり、その内容に関して行動することが増えることがあります。
3−3.継続は力なり!現実が変わる
あなたの毎日の行動一つひとつが変化していけば、おのずと現実にも変化が出てきます。
先ほどの社内、学内プレゼンの例でいうと、一度その内容に詳しい人ということで認知され、その後環境の変化により詳しい人の行動に変わっていきました。
行動を継続をしていくことで、社内や学内だけではなく、あなたに対する評価はさらに外側へ広がりを見せるのです。
つまり、ひとつの組織環境内だけでのあなたの位置が、組織外までに広がることで現実が変わっていくのです。
この現実の変化はある程度時間が必要になるため、すぐには自覚することはできませんが、ひとつひとつの行動の変化が現実の変化へと結びついていることを信じて行動することが大切なのです。
3−4.機会を無数に得ることで自己成長する
アウトプットの経験を重ねることで、自然と私たちは成長をしていきます。
ここでいう成長とは、自身のキャリアのスキルや能力を伸ばすということです。
自身の得意なことや、アウトプットありきのインプットをした経験はそのまま成長に直結します。
また、繰り返しおこなったアウトプットの結果、あなたへの周囲の評価は高くなっていき、さらに求められる内容も高くなってきます。
そのハードルを越えようとさらに努力することで、自身の限界を突破し、さらなる成長に向かうのです。
自己成長はアウトプットの継続から得られるメリットということです。
3−5.成功体験はモチベーションに良い影響を!楽しくなる
自分の考えや知識を上手に伝えられるようになってきたら、もう後はアウトプットが楽しくなってくるだけです。
何回にもわたり、アウトプットを繰り返しおこなっていくと、そこまでの道のりが無意識のうちにできるようになっていきます。
そこまで習慣化することができれば、後は楽しく繰り返し行うだけです。
アウトプットを楽しく行えるレベルまで継続してできる人は多くはありません。
楽しくできるようになればアウトプットには苦がありません。
継続して楽しみ、夢中になった結果、成果がついてくることに楽しみを感じましょう。
3−6.数は強み!圧倒的な結果が出る
アウトプットを始めたいと思ってこの記事を読み始めたあなたが一番求めていたメリットが、圧倒的な結果が出るということではないでしょうか。
アウトプットを楽しくなるところまでくれば成果を出すことほど簡単なものはありません。
なぜなら、アウトプットの全てを楽しみ、苦を感じない方にとって、その内容はとても素晴らしく、相手を引きつけるものになっているからです。
アウトプットの一つであるプレゼンテーションは、いかに聴衆を引き込めるかが重要です。多くの人を引き込むプレゼンターは、そのプレゼン自身を楽しんでいます。
つまり、これまで積み上げてきたひとつひとつのアウトプットは圧倒的な成果を出すために必要なひとつの機会だったということです。
4.まとめ
アウトプットと向き合いたいあなたにそのやり方と、努力した先に得られるアウトプットのメリットについてお伝えしました。
ここまで読まれてアウトプットの重要性とこれからやりたいという気持ちと向き合うきっかけになったかと思います。
まずはやることからスタートするのが重要なのです。
好きで得意なことから始めてもいいですし、調査をして数値に落とす方法でもかまいません。
ご自身にあったアウトプット方法を使い、まずは想いを表に出すことから始めてみましょう。