「あの人人付き合い上手だよなー」
「周りからの信頼があついよな。」
あなたの周りにもこのような人はいるのではないでしょうか。人間関係にはコミュニケーションが重要!
このようなことはいろんな場面で聞くけれども、具体的に何をしたら良いのかわからない…
実は人付き合いがうまい人には、相手を褒めるという共通項があります。
「今日のネクタイ素敵ですね」
「髪切りました?お似合いですよ」などの声かけを自然としているのです。
実はこの褒めるという行為、相手の行動を引き出し、意欲を向上させる働きがあります。
「〇〇さんとお話しすると、いつもやる気になる!」
そんな体験が多く起こると、コミュニケーションが円滑になり、周りからは信頼されるポジションを獲得することができるのです。
相手の行動を引き出すことができれば、その結果を受けて自身の成長にもつなげることができるため、身に付けること自体がメリットでしかないのです。この記事では、人付き合いがうまい人がみんなやっている相手の行動を引き出す4つの褒め方についてお伝えします。
1.されたら嬉しい!強化したい行動を褒める
あなたが同級生や同僚の得意な部分に気付くことができたなら、その部分を全力で褒めましょう。
褒めることで人間は、ドーパミンという神経伝達物質を刺激します。このドーパミンは活動意欲や学習意欲を上げる役割を担っており、分泌されることで成長するための活力剤になるのです。
よく、社会人になるとわからないことを先輩に聞いた時に「自分で考えろ」と言われて凹んだという体験談を聞きますが、これはただの悪影響でしかないのです。
私たちは、なにか意見やアドバイスを欲しい時に質問をします。その質問に対して、「自分で考えろ」という答えを出されることは、そのまま思考停止に直結します。指導する立場からすると、この言葉をかけることで奮起し、自分で解決の糸口を模索してほしいという狙いがあるのかもしれませんが、逆効果なのです。
もし、相手に自主性を重要視し、問題解決を促したいのであれば伝え方は示唆し、方向性を与えるフィードバックをすることで問題点に”気づかせ”、一区切りのタイミングで褒めることでドーパミンの分泌をさせる方が大切です。これをすることで絶対的な成長曲線に乗せることができ、ゴールへ向かう気づきのきっかけ作りをすることができるのです。
2.行動内容を具体的に褒める
もしあなたのフィードバックを受けて、相手が行動することができたのなら、具体的な行動内容をできるだけ細かく褒めましょう。
私たちの頭は褒められた内容は詳細に頭に残り、繰り返し行いたいと思うように働きます。
つまり、一度の成功体験がその後の行動の習慣に密接に関わっているということです。この反応をうまく活用するためには、相手のことをしっかりと観察し、具体的な行動の内容にまで褒めることが大切です。
つまり、プロセスを重んじて評価してくれる先輩や同期は自然と周りから慕われるようになり、相談等の意見交換が積極的に集まってくるのです。
事例をたくさん抱えられる人はそこに成長の機会がたくさんあることにつながります。つまり、相談されたり様々な人と関わり情報が行き来する環境下に身をおくことはあなたをぐっと成長させるのです。
あなたの成長機会を喜んで持ってきてくれる人との関わりを持つために、より相手のことを見て細かな行動まで褒められるようにしましょう。
3.承認欲求を満たす褒め方をする
相手の行動を引き出す有効打として相手の記憶に残る状況下で褒めることがあります。
これは、一度してもらったことに対して恩返ししたいという想いを抱いたり、成長することで相手が喜んでくれると考えその期待に応えたい気持ちになる作用から行動を引き出すものです。
実際に行動を引き出すような記憶に残る場面で褒める上で意識したいのが、マズローの5段階欲求の中にある、承認欲求です。
承認欲求とは、集団から存在価値を認められたいという想いの塊であり、仕事や勉強などへの努力に対するモチベーションに関係するものです。
私たちはこの承認欲求が満たされていないと、不安や緊張を感じ、思うように自身の行動をコントロールできなかったり、誰かを傷つけてしまうなどのマイナス要因を引き起こしてしまいます。
だからこそ、集団や組織から認められているという機会を作ることは、相手の行動を引き出し、より良い結果へ導く上では重要なのです。
例えば、相手の見えないところで誰かがその人のことを褒めていたことをそれとなく伝える、プロジェクトチームや委員会のメンバーの前で成果表彰を行うなど、多くの人の目で褒められているという状況を作ることで承認欲求を満たすと行動を起こすモチベーションにもつながるのです。
特に承認欲求を満たす褒め方は、マイナス方向へと傾き始めている人から良い方向への行動を引き出すきっかけになりやすいです。普段感じている想いを伝えるタイミングにしてみてはいかがでしょうか。
4.手紙など文章で褒める
最後に相手の行動を引き出す最も効果的な褒め方は、文章で褒めることです。なぜなら文字で伝えることは、口でただ言うだけよりも何倍もの効果があるからです。
文章など、形に残るものでの称賛は同じ効果を何回も出してくれます。例えば、大事な人からのラブレターは大事に取っておき、何回も見返しては当時の風景を思い出し、同じ感情を引き出すでしょう。
表彰状や感謝状も同じです。もらった時のストーリーがその文章と紐付き感情が大きく引き上がるのです。
つまり、あなたがその場にいなくても、その文章が残っていて繰り返し見られ続ける限り、もらった相手はあなたに褒められ続け、その都度褒められたことは繰り返し行うモチベーションへと傾いていくのです。
文章の内容は、状況などを簡潔にまとめあなたが相手の何に対して感謝し、それを褒めているのかをまっすぐに書くことが良いでしょう。これから期待することや、なってほしい姿など未来志向のイメージできる内容の文章を盛り込むことでさらに大きなモチベーションを引き出すことができるかもしれません。
さらにできるのであれば直筆のメッセージだとかなり効果を発揮します。書き手の思いもそのまま乗せることが相手に伝わるあなたの思いになるのです。
5.まとめ
人付き合いがうまい人がみんなやっている相手の行動を引き出す4つの褒め方についてお伝えしました。
ひとつひとつ見てみるとシンプルで実行できるような内容ばかりだったと思います。大事なのは継続して続けることです。始めるタイミングは今からでも遅くはありません。
あなたの変化も周りに見せることであなた自身の成長にもつながりますし、その結果より良い人間関係性を築くことができるのであれば、今すぐ行動を変える方が良いのではないでしょうか。
相手を褒めて自分もいい気分にシフトしてより良い関係性を築きましょう。
コメントを残す