

「あなたが弊社を志望する動機を教えてください。」
就活をしていると絶対に避けて通れない質問事項がある。
それが志望動機です。


と思うかもしれませんが実際のところ就活では、この数分でいかにあなたの自己開示をすることができるかが採用に大きく関わるのです。
同じ不合格でも自己開示がうまくできず、入社して見たら全然合わなかった…
というよりも、
自己開示がしっかりできたけれども、会社と合わずに採用見送りの方が将来的にはいいこともあるからです。
ありきたりな事ばかりをいってしまうと、面接官はあなたのことがあまり印象に残らず、最終的に正解なのか不正解なのかわからないような結果を招いてしまいます。
それが自身にフィットした企業から内定を勝ち取る最善策なのです。
見出し
1.志望動機の組み立て方は一貫性がベスト!失敗しない作り方

多くの方が面接でつまずく内容は、自己PRと志望動機です。
特に同時期に何社も面接を受けていると、その会社に合わせたPRを作ろうとするあまり、うまく内容をまとめられないことが多いです。
採用担当に話を聞くと、不合格になる方の多くが、

ということで自身をうまく開示できない方が多いようです。
内容の全てを丸暗記する必要はありませんが、大枠に関してはまとめておき、
そこで具体的な失敗しない面接での志望動機の作り方は以下の通りです。
1)自身のビジョン(やりたい・達成したいこと)を掲げる。
2)ビジョン達成に向けて何を努力しているか、または努力すればいいかを自覚している。
3)そのビジョン達成が会社の目標と同じベクトルを向いている。
この順番で志望動機をまとめることができれば、一貫性がありかつ入社希望している企業での成功のイメージが共有できるので、面接官に入社後にあなたがどのような活躍をするのかをイメージしやすくなります。
これにより、あなたの人間性などが面接官に伝わり、企業の求める人間像と一致すれば、面接を突破することができるのです。
次の章からより具体的に掘り下げてお伝えしていきます。
※自己PRの書き方について詳しく知りたい方は、当ブログ【400字例文あり】採用者に自分らしさが伝わる自己PRの書き方を併せてご覧ください。
2.まずは土台づくり!自分がやりたいことは何かを明確にする

志望動機を作る上で最も重要なのは、自分が将来何を成し遂げたいかです。
採用担当者はあなた以外にも多くの就職希望者の話を聞いています。
そのため、採用担当者が興味を持つ内容は、
あなたがどのような人で、
入社後にどのようなことをして社会や会社に貢献したいと思っているかの意志です。
つまり、会社の事業に合わせている。いわゆる「学生支援センターで教わった志望動機」を話す人には全く興味がないのです。

では、浅いのです。
せっかく自分で準備をして臨んでも、その内容が乏しいものでは意味がありません。志望動機を作る前にまずはあなたが社会人として何を達成したいのかを明確にしましょう。
例えば、
・「ごちそうさま」と「ありがとう」を同時にもらえる人になりたい。
・日本中で仕事をできる世の中を創造したい。
・誰かの「やりたい」を形にする仕事をしたい。
大事なのはあなたの口でそれを理由づけして説明ができることです。
なぜそれを社会人として実行したいと思ったのかの理由があればどれも正解です。
なぜなら誰もあなたのやりたいことを否定することはできないのですから。
3.解決への糸口を自覚する!ビジョン達成に向けできることは何か明確にする

自分のやりたいビジョンが見つかったら、
そのビジョン達成に向けて自分が何ができるのか、
または実際になにを行動に移しているのかをまとめましょう。

社会人として必要な人間性の中に、「やりたいことを因数分解してそれに向けて実施する力を持つ人材」があります。
会社に入ると、問題をいち早く発見して、その解決策を提示し実際に解決できる人材を会社は高く評価します。
その片鱗を見るためによくある質問が、
「あなたはその目標達成にむけてどのような行動をしていますか?」
などの〇〇に対してどうしている(どうした)のですか?系のものです。
ありがちなのが、

これまで体験した中で一番辛かったこと、そしてそれを乗り越えるためにあなたがした努力は何ですか?
という質問です。自分がやりたいことにプラスして「そのために」の部分を掘り下げて説明することができれば大枠を外さない答えができるので、まとめておくといいでしょう。
前もってまとめておかなければ、
他の面接内容と一貫性がなくなってしまったり
当日の内容に引っ張られすぎて、狙いとずれた答えを話してしまったり
と、自己開示がうまくできない箇所にもなります。
例えば先ほど例に出した内容に「そのために」を加えると以下のようになります。
・外国の人とも円滑にコミュニケーションを取ることができる世界を実現したい。
→そのために積極的に海外へ行きネイティブな発音や会話を実践する機会を増やしています。
・「ごちそうさま」と「ありがとう」を同時にもらえる人になりたい。
→そのために料理教室に週1回通い、レシピの創意工夫の引き出しを増やしたり、コールセンターでコミュニケーション能力を養うためにアルバイトをしています。
・日本中で仕事をできる世の中を創造したい。
→そのために独自でプログラミングを学習して、Web会議ができるサービス開発を企業のプロジェクトメンバーとして参画しています。
・誰かの「やりたい」を形にする仕事をしたい。
→そのためにクラウドファウンディグのサイト運営をしている会社でインターンシップとして活動していました。
この順番で話すことをまとめるだけで、話す内容に一貫性が生じ、採用担当もあなたの話が理解しやすい状態の中、面接を進めることができます。
4.ビジョン達成と会社の目指すベクトルが同じ向きになる

最後に志望動機をまとめるためには、
または取り組みと同じ方向性を向いていることが重要です。
なぜなら、

つまり、これまでに決めてきた自分のビジョン達成に企業が何かしらの形で関わりがある必要性があるのです。
例えば、これまでの志望動機をまとめると、
・外国の人とも円滑にコミュニケーションを取ることができる世界を実現したい。そのために積極的に海外へ行きネイティブな発音や会話を実践する機会を増やしています。
→そこで培った経験を元に御社で提供している翻訳サービスのボキャブラリーを増やし、ビジネス版とトリップ版のふたつのサービスリリースに参画したいと思い、志望しました。
・「ごちそうさま」と「ありがとう」を同時にもらえる人になりたい。そのために料理教室に週1回通い、レシピの創意工夫の引き出しを増やしたり、コールセンターでコミュニケーション能力を養うためにアルバイトをしています。
→これらの経験を御社が展開している居酒屋〇〇の料理部門にて、メニュー開発をしたいと思います。お客様に料理を通して、「楽しい時間を過ごせた。」「またきたい。」と思ってもらえるような料理提供をしていきたいと思い、志望しました。
・日本中で仕事をできる世の中を創造したい。そのために独自でプログラミングを学習して、Web会議ができるサービス開発を企業のプロジェクトメンバーとして参画しています。
→これまでに培ってきた経験を元に、御社がもつ巨大なサーバーを活用した、通信画面通話機能をさらに高め、ストレスなく会議ができる世界を日本で作りたいと考え、志望しました。
・誰かの「やりたい」を形にする仕事をしたい。そのためにクラウドファウンディグのサイト運営をしている会社でインターンシップとして活動していました。
→これらの経験で、想いを伝えることで人に応援してもらえる経験をすることができました。その気持ちを大事に御行では、営業として事業融資をしていく中で、この応援されることの嬉しさを多くの方に感じてもらえるように頑張りたいと思い、志望しました。
以上のような形でまとめていくことができます。
これに理由やきっかけなどのストーリーをプラスすることで、説得力のある志望動機を作成することができるのです。
今回の志望動機作成以外にも、多い質問が「数ある競合会社の中からなぜ弊社を選びましたか。」という志望社でなければならない理由を聞かれることです。
志望動機が、「最大手だから」、「安定しているから」などの理由だったとしても、競合他社のリサーチは行い、志望している会社が他社と何を差別化しているかはリサーチするようにしましょう。
志望動機などとリンクさせて話をできるのがベストですが、難しい場合はその差別化しているところに同意するような意見を準備し、最低限自己開示の一貫性を出すことは意識するといいでしょう。
5.【例文】採用担当の印象に残る志望動機
ここまでの例を元に、志望動機の例を1つお伝えします。
あくまでも例文であり、正解や模範解答ではありません。自身の思っていることやそれに対する理付け、そしてそれを達成したい想いをセットで伝えることで、あなたの志望動機はとても良いものになるでしょう。
私は12歳の時に初めて海外へ行きました。その時は語学の知識が浅く、コミュニケーションを取ることができなかったことにとてもつらい経験をしました。
もっと仲良くなりたいけれども言葉の壁にぶつかったのです。それを克服するために翌年から毎年海外へ積極的に行き、ネイティブな発音や会話を実践する機会を増やして行きました。
そこで培った経験を元に御社で提供している翻訳サービスの日本語解読と英語のボキャブラリーを増やし、ビジネス版とトリップ版のふたつのサービスリリースをしたいと思いました。
過去の私のように外国の人と仲良くなり素敵な時間を過ごしたいと思う人を一人でも多くこのサービスでサポートしたいと思い、業界の中でもネイティブ表現などの細部にもこだわりがある御社でしか成し遂げられないことだと感じ、志望しました。
6.まとめ
就活の面接時における志望動機の作り方についてお伝えしました。
意外かもしれませんが、このように分解して並べることで、今まで自分では気づかなかった自分の想いと出会うこともあります。
ひとつずつ自分の中で「なぜ?」を掘り下げていくと素晴らしい志望動機と出会いことができるでしょう。
自身の想いを少しでも多く採用担当者に伝えられるよう事前準備をしましょう。